こんにちは、チャッピー先生です。
今回は「自暴自棄になって周りを振り回す“かまってちゃん”」に悩んでいる方のお話を取り上げます。
「職場にいる後輩が、気に入らないことがあると黙り込んだり泣いたりして面倒くさいです」
「パートナーが毎回“別れる”とか“どうせ私なんか”って自暴自棄になって、正直疲れます…」
こんなふうに、“かまってちゃん”で感情が暴走しがちな人との関係に困っている方、多いですよね。
📌 特徴:「かまってちゃん」ってどんな人?
自暴自棄タイプの「かまってちゃん」には、いくつか共通した特徴があります。
① 甘えたがりで、一人で行動できない
「誰かが一緒じゃないとイヤ」と感じていて、
他人の都合より“自分がどう感じるか”が優先。
② 感情が優先、冷静な話し合いが難しい
理屈で説明しても「でも私はこう思った!」と感情的に反論。
話が堂々巡りになってしまいがちです。
③ 拗ねる、自暴自棄になる、気を引こうとする
無視されたと感じたり、思い通りにならないと
「もういい!」「私なんかどうでもいいでしょ!」と爆発。
これは、愛されたいのに上手く表現できないサインです。
④ 束縛・依存が強い
「あなたしかいない」「私を見てて」など、
大切な人を強く縛りたがる傾向があります。
💡 原因:なぜそんなふうになってしまうの?
こうした“かまってちゃん的”な行動の背景には、過去の「見捨てられ体験」があります。
特に、母親との関係に問題を抱えていた人に多く見られます。
・厳しすぎた・体罰や過干渉があった
・逆に、放置(ネグレクト)されていた
・兄妹ばかり可愛がられていた
・母親と離別・死別した経験がある
など、“愛された記憶”が少ない人ほど、
大人になってからも「誰かに無条件で愛されたい」気持ちが強く残るのです。
💡対処法:関係性に応じた、それぞれの付き合い方
パターン①:距離を置ける関係の場合
職場・SNS・ご近所・ママ友など、「あなたが我慢し続けなくてもいい関係」なら、自分の心と生活を守ることを優先しましょう。
✅対応のポイント
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感情的に巻き込まれない
→「ああ、今さみしさから来てるんだな」と、いったん“受け流す”。 -
距離をとる勇気を持つ
→ あえて返信を遅らせる、対応しない時間をつくる、会う頻度を減らすなど。-
相手を責めずに、自分の気持ちを伝えて離れるのも選択肢。
📌例:「今の私にはちょっと重たく感じてしまう。しばらく距離をとりたいな。」
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罪悪感を感じすぎない
→ こちらの心が削られる関係は長続きしません。関係のバランスが取れる距離感を探しましょう。
→ 心のバリアを張ることは、優しさの放棄ではなく“自分を守る知恵”です。
パターン②:距離を置けない関係の場合
(例:家族、恋人、親友、職場の上司など)
物理的にも心理的にも、簡単には離れられない相手との関係では、
「かかわり方」を工夫する必要があります。
✅対応のポイント
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相手の“感情”ではなく“行動”に焦点を当てる
→「また泣いてる」「また拗ねてる」といった反応ではなく、「どうしてそういう行動に出たのか」を冷静に観察。 -
こちらの希望を“提案”の形で伝える
→ 例:「泣く前に、言葉で教えてくれると助かるよ」 -
👇こちらの一覧も参考に、日々の接し方を工夫してみてください♪
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❌ NGな言い方(感情にフォーカス) ⭕ 行動にフォーカスした言い方 「また泣いてるの?もうウンザリ…」 「話し合いたいから、泣く前に気持ちを言葉で教えてくれると助かるよ。」 「どうせまた拗ねるんでしょ?」 「無視されると、何が嫌だったのか分からなくて困っちゃうな。言葉で伝えてもらえると嬉しい。」 「ほんとめんどくさい」 「予定が急に変わると準備ができなくて困るから、前もって相談してくれるとありがたいな。」 ― 「連絡が多いと仕事や家事に集中できなくなっちゃう。時間を決めて連絡し合えると助かるよ。」 ― 「SNSに書かれると心配になるから、直接教えてくれたほうが分かりやすくてありがたい。」
🌱 見捨てずに、愛を注ぐという選択肢
かまってちゃんの多くは、子ども時代の愛情不足や心の傷を抱えています。
すぐに変わらなくても、愛情を根気強く注ぐことが、回復への支えになります。
もちろん、「好き」になれない相手に無理して優しくする必要はありません。
でも、もしその人の中に“長所”や“良いところ”を見つけられるなら、
それをきっかけに、少しだけ愛情を注ぐ努力もできます。
🌱心の支えになる2つの言葉
💬 ニーチェの言葉
「愛されたいなら、まず自分が愛することだ。」
💬 聖書 ペテロ第一 4章8節
「互いに対して熱烈な愛をいだきなさい。愛は多くの罪を覆うからです。」
もちろん、なんでもかんでも受け入れろというわけではありません。
でも、その人の“根っこ”にあるものを想像してみることで、あなた自身の心が少し軽くなるかもしれません。
愛は、完璧じゃなくていいんです。
すぐには何も変わらなくても、誰かを“受け入れよう”とする気持ちは、
きっと、あなた自身の心も優しくしてくれます。
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